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横山秀夫の「ノースライト」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

横山秀夫「ノースライト」
警察小説の印象が強い横山秀夫だけれども、今作は建築士のミステリー。

そんなに謎の答えもしっくりこないというか、言いにくい事ではあっても、そんな回りくどいやり方をしなくてもいいんじゃないかなとも思うから、やっぱり警察小説というか、重厚な濃厚なドラマがあった方がいい。

主人公の青瀬に情熱が今一つたりない。
あることをきっかけに、熱くなってくるのだけれども、それまでの過程が家庭を喪失してしまった惰性が強く感じられたから、謎を解いてく事の熱さが足りない。

ネタバレあり






青瀬が設計したY邸。
デザインがすばらしく百選にも選ばれたY邸。
その家主が失踪。

家を引き渡してから、誰も住んでいない家。
どこへ行ってしまったのか、なぜ住んでいないのか。

青瀬が勤務している設計事務所は、フランスで死去した画家の記念館のコンペに参加が決定。
しかし、収賄の疑惑を報じられる。百条委員会に呼ばれる事になった所長は入院。
病院の窓から落下。自殺ではなくタバコを吸うために乗りだした転落。

コンペに参加はできなくなる。

所長の息子は本当の子供ではない。
彼は無精子であったけれども、妻は妊娠出産。
それを妻には言わず、息子として育て、自分の建築事務所を譲りたい。
息子に誇れる建物を残したい。

その思いを引き継いだ青瀬。
熱く燃え記念館を設計。
コンペに参加する、元同量の事務所へデザインを持ち込み、社内コンペにかけてもらう。

青瀬は離婚歴あり。
娘とは月に一度だったかな?会うのだけれども、妻とは疎遠。
いつか家族ともう一度やり直したいと考えている。

Y邸の吉野。
彼の家族もちょっと複雑。

それぞれの家族の話。




Y邸に置いてったブルーノ・タウトという建築家がデザインした椅子。
それをきっかけに吉野の父親に迫り真相に近づいていく。
上手い事繋がっていく展開はすごい。

どうして吉野はY邸を青瀬に設計を依頼したのか。
どうして住まないのか。

それは、青瀬は父の仕事のため幼少期にダムの飯場を転々としていた。
買ってもらった九官鳥を大事にしていた。
高校を卒業し、親元を離れて姉の元へ。
父親は、息子が大事にしていた九官鳥を大切にしていた。
その鳥が、外へ行ってしまう。

鳥を見つけたのが、吉野の家だった。
吉野の父親に拾われて、育てられていた。
木工職人だった吉野の父。
青年時にタウトが指導していた訓練校にいた。

鳥を返して欲しいと伝える青瀬の父。
1万円を取り出し渡そうとうするが、吉野の父は酒が入っていたので、そうゆう事じゃないと乱れる。
その時、鳥が飛び立ち、青瀬の父は手を伸ばすと崖から転落してしまう。

吉野父はその場を離れる。
その後悔は死の間際まで続き、息子と娘にその話をし、九官鳥が呼んでいた「あおせみのる」に償ってほしい。

輸入雑貨商を営んでいた吉野は、インテリアデザイナーをしている青瀬の元妻と出会う。
探偵に依頼して青瀬の過去を調べた上でY邸の設計を依頼。

完成後、吉野は離婚協議中だった妻とやり直そうとしたが、うまくいかず。
住むことはなかった。



所長がなくなってから青瀬の情熱が噴出してからが面白い。
そこまでは、面白くない。タウトの歴史とか興味ないし。




好きな横山秀夫作品










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