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ピエール・ルメートルの「天国でまた会おう」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

その女アレックスで一躍有名になったピエール・ルメートル


ネタバレあり

天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピエール ルメートル Pierre Lemaitre
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天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピエール ルメートル Pierre Lemaitre
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そんな作家の「天国でまた会おう」は、彼の過去作品と違ってどんでん返しというか、場面ががらりと変わってしまう展開はない小説だった。なにかあるんじゃないかと読んでいったんだけれども、最後までなかった。

それを楽しみに読んでいたから、あまり面白いとは思わなかったけれども、激動の時代を生きた人たちの人生を賭けた大勝負の物語として読むとそれはそれで面白い。

特に下巻。
詐欺を開始してからの面白さ。そこまでが長ったらしくあってちょっと退屈ではある。
砲弾の破片で顔の半分をえぐられてしまった男と、その責任を感じて付き添う男が中心だから気が滅入る。



結末は、砲弾で顔を失ったエドゥアール・ペリクールは走行中の車に飛び込んで自殺。
だけど、この車を運転していたのが、彼の父親。
その運命に悲しくもあり、それでよかったと救われた思いもある。

詐欺の片棒を担いでいたアルベール・マイヤールは、恋人と逃走。
国際指名手配されるが逮捕されてしまったかは不明。


なんというのかネタバレで記事を書こうと思ったけれども、これといって激しく展開していくわけではない。
主人公の2人より、彼らの上官であり、戦後エドゥアールの姉の夫になるプラデルの人生がどんでん返し。
戦果をあげて、大金持ちのペリクール家に入り込んだけれども、贈賄、買収、手抜き工事などの強引なやり方を告発されてる。妻はハンサムなあなたの子供が欲しかっただけだからさよなら。と無一文になる。

このペリクール家の家族の形。
父親が息子に関心を持たなかったけれども、戦争で彼を失って(実際には死んでいなくて、顔を失ったエドゥアールが家族に会いたくないから、アルベールが別人の死亡証明書の名前を書きかえてる。)から、息子が恋しくなり、家族が恋しくなる。この辺の家族への愛情の描き方もいい。

それも下巻から描かれるようになるから下巻までは頑張って読むべき。




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