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誉田哲也の「ヒトリシズカ」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

連作短編小説。
全六作なのだけれども、三作品目まではよかった。
四作品目の「死舞盃」を読むと、どしんと重たさが物凄い。

それ以後は、静加がどうなるのかが気になって読み進めていくのだけれども、六作品目「独静加」の結末がせつない。









ネタバレあり


伊東静加という警察官の娘が、それぞれの事件にかかわっている。
四作目までは、この少女はいったい何者なのか?静加の不気味な存在も話を盛り上げる。


9歳の時に母親の恋人とその友人に児童ポルノの対象にされ、母親は助けなかった。
内縁の夫である恋人が金を持ち逃げした相手にナイフで刺される。
即死ではなかったが、死んでしまえばいいと電話まで這っていく男の足を踏み抑える。
電話までたどり着くが、静加はこっそり電話線を抜き救急車を呼べずに死亡。
殺人に使用されたナイフを粘土の中に隠す。

母親が再婚した相手は警察官。
13歳の時にゴミ箱に捨ててあった粘土の中にあるナイフを母親が発見。
静加は家出をし、一作目の短編の殺人事件現場で目撃されるに至る。

この四作目で、作品の印象ががらりと変わる。


強く生きなければと9歳にして大人の感性を持ち、暴力をコントロールして敵対する者たちを処理していく。
そのコントロールの部分が緻密に計画的で、ミステリー短編で楽しめる。


弱い部分を見せられないし、自分でなんとかしなければという強い意志。強すぎるから背負ってしまった義理の妹の人生も、一生懸命生きてく。

最後に、彼女は義理の妹の娘をかばって車に轢かれ死んでしまう。


可哀想と思うのは、失礼だ。
よく頑張ったと思ってあげなきゃいけないんだろうな。
罪を償って生きていくというのは、あまりにも正論すぎる。
どんな形であれ、彼女は逃げ切ってよかった。


久しぶりに、読み終えて重たく沈んだ気持ちになりつつも面白い作品だった。
ストロベリーナイトの殺人ショーの少女も衝撃的だったけれども、静加のほうが強くけなげな純粋さを感じた。

ストロベリーナイトでは少女を谷村美月が演じてたはず。
静加は、最初は志田未来だったけど、パッチリ顔で化粧映えするということで、途中から川口春奈に変更。




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